建設業許可には29業種があり、その中でも「ガラス工事業」は、建物の窓やドア、カーテンウォールに使用されるガラスの取り付けや交換を行う重要な業種です。ガラス工事業は、建物の防犯性や断熱性、デザイン性を向上させ、快適で安全な住環境を提供する役割を果たします。
「自分の仕事はガラス工事業に該当するのだろうか?」
「建設業許可を取得するための要件を満たせているのだろうか?」
このような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
本記事では、ガラス工事業に該当する具体的な工事内容から、建設業許可を取得するための要件について分かりやすく解説します。許可取得を目指す方や、申請準備に不安を感じている方は、ぜひ参考にしてください。建設業29業種について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
ガラス工事業とは|工事内容について
「ガラス工事業」は、建設業29業種の一つで、建物の窓やドアに使用されるガラスの加工や取り付け、さらにはガラスフィルムの施工を行う業種です。この業種に該当する工事内容は、建物の防犯性や断熱性、デザイン性を向上させるだけでなく、快適な住環境づくりにも大きく貢献しています。
具体的な工事内容は以下の通りです。
- ガラス加工取付工事
建物の窓やドア、仕切りに適したガラスを加工し、正確に取り付ける工事です。用途に応じて、防犯ガラスや強化ガラス、複層ガラスなどを使用することで、安全性や断熱性、防音性を向上させます。住宅や商業施設、オフィスビルなど幅広い場面で必要とされる作業です。 - ガラスフィルム工事
既存の窓ガラスにフィルムを貼ることで、断熱性の向上、紫外線カット、防犯効果を付加する工事です。特に、遮熱フィルムや飛散防止フィルムなどを利用することで、省エネルギー効果や安全性を向上させることができ、住宅やオフィスだけでなく公共施設でも需要が高まっています。
具体的な施工例としては、「複層ガラスの取り付けによる断熱性と防音性の改善」や「遮熱フィルムの施工によるエネルギー効率の向上」、「飛散防止フィルムを用いた防災対策の強化」などが挙げられます。
これらの工事は、建物の機能性と快適性を高める上で不可欠であり、ガラス工事業の専門的な知識と技術が求められます。
ガラス工事業の建設業許可を取得するには【要件について】
ガラス工事業で建設業許可を取得するためには、満たすべき要件がいくつかあります。その要件として、以下の4つが挙げられます。
- 経営業務の管理責任者の要件
- 専任技術者
- 誠実性
- 財産的基礎または金銭的信用
特に重要なのが「経営業務の管理責任者」と「専任技術者」に関する要件です。これらはガラス工事業における許可取得の軸となる部分であり、特に「専任技術者の要件」は、一般建設業と特定建設業で求められる基準が異なるため、正確に理解する必要があります。
ここからは、ガラス工事業で建設業許可を取得するためのポイントを、初心者の方にも分かりやすく3つに分けて解説します。
建設業許可の4つの要件や、一般建設業と特定建設業の違いについて詳しく知りたい方は、別の記事で詳細に解説していますので、ぜひそちらもご参照ください。
【ガラス工事業】経営業務の管理責任者の要件
ガラス工事業で建設業許可を取得するためには「経営業務の管理責任者」が必要です。この役職には一定の経営経験が求められます。
経営業務の管理責任者として認定されるためには、常勤役員等が次のいずれかの条件を満たす必要があります。「常勤役員等」とは、日常的に企業の経営に従事し、事務所に常駐して業務を行う役員、個人の場合は個人事業主、又はその支配人のことです。
- 建設業での経営経験が5年以上ある人
建設業において、経営者として5年以上事業の運営に携わった実績を持つ方。 - 建設業で5年以上、意思決定や業務管理に関わった経験がある人
会社の経営全般に携わり、取締役として業務の実行や意思決定に貢献した経験がある方。 - 権限を委任され、5年以上業務に従事した経験がある人
代表者から業務執行の権限を任され、実質的な経営責任を持って働いてきた方。 - 経営の補佐役として6年以上の経験がある人
経営者をサポートする立場で、6年以上にわたって建設工事全体の管理や経営業務に携わった実績がある方。
経営業務の管理責任者に認定されるためには、5年以上の経営経験または6年以上の補佐経験が必要とされます。役職名や立場だけではなく、実際に経営判断や業務執行に関わった証明が求められるため、経験の内容をしっかりと整理しておくことが重要です。
経営業務の管理責任者についてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
【ガラス工事業】専任技術者の要件|一般建設業
専任技術者とは、施工技術や品質管理を営業所に所属し、技術的管理を行う重要な役割を果たす人物です。ガラス工事業で一般建設業の許可を取得するためには、専任技術者が以下のいずれかの条件を満たしている必要があります。
- 学歴と実務経験
①高等学校または中等教育学校の((建築学、都市工学に関する学科)を卒業し、5年以上の実務経験があること。
② 大学(短期大学・高等専門学校を含む)の指定学科を卒業、または専門職大学の前期課程を修了し、3年以上の実務経験があること。 - 10年以上のガラス工事業に関する実務経験
学歴や資格がなくても、ガラス工事業に10年以上従事した実務経験があれば、専任技術者の要件を満たします。 - 法令に基づき定められた資格の保有
ガラス工事業に関連する資格。
・一級建築施工管理技士
・二級建築施工管理技士 種別:仕上げ(建設業法「技術検定」)
・ガラス施工(職業能力開発促進法「技能検定」)
法令に基づき定められた資格の中には、取得後に一定の実務経験が必要な資格もあります。例えば、「ガラス施工(職業能力開発促進法「技能検定」)」の場合、免状交付後に1年~3年以上の実務経験が必要です。資格の種類によって求められる実務経験や試験要件が異なるため、事前に詳細を確認しましょう。
【ガラス工事業】専任技術者の要件|特定建設業
特定建設業の専任技術者として認定されるためには、以下の要件を満たしている必要があります。
- 国土交通大臣が認定する資格の保有
ガラス工事業の対象となる資格。
・一級建築施工管理技士(建設業法「技術検定」) - 一般建設業許可の専任技術者の要件を満たしているかつ、元請として4,500万円以上の工事で2年以上指導監督的な実務経験がある
- 国土交通大臣が同等以上の能力を認定した人
ここでいう「指導監督的な実務経験」とは、現場作業員としての業務ではなく、ガラス工事の全体運営や管理を担う責任者としての経験を指します。このような経験が求められるのは、特定建設業の場合、高度な管理能力が重視されるためです。
例えば、大型の商業施設での工事や、高層ビルの窓ガラスの大規模施工など、元請として行い、現場全体の統括や施工計画の管理を行った経験が該当します。
特定建設業では、一般建設業に比べて規模や責任の大きい工事を請負うため、これらの要件を満たしていることが重要です。
ガラス工事業の建設業許可を取得したい方は「やまじ行政書士事務所」へ
今回は、建設業許可29業種のうちの1つである「ガラス工事業」について詳しく解説しました。ガラス工事業は、建物や施設における窓ガラスの取り付け、ガラスフィルム施工など、建物の機能性やデザイン性を高めるために欠かせない重要な業種です。これらの工事には、専門的な知識と高い技術力が求められます。
ガラス工事業の建設業許可を取得するためには、以下の要件を満たす必要があります。
- 経営業務の管理責任者の要件
- 専任技術者の要件
- 誠実性
- 財産的基礎または金銭的信用
これらの中でも、特に「経営業務の管理責任者の要件」や「専任技術者の要件」は複雑です。
また、建設業許可を取得するためには、これらの要件を証明するための書類を適切に準備し、申請することが必要です。初めて申請する方や、忙しくて建設業許可の申請準備が進められない方は、「やまじ行政書士事務所」へお気軽にご相談ください。
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